farmer emoco(ファーマー エモコ)は
魚沼地域で米の生産・販売をしています
私たちは魚沼地域で米の生産に従事する農家です。親の代、その親の代、そのまた先の代からずっと、時代がいくえも重なる間、変わらず米づくりをしてきました。
今、先人たちと同じように見わたすかぎり広がる田園に立ちながら、ときおり私たちは誰にともなく問いかけることがあります。この魚沼の地で続いてきた農業は、これからも変わらずに未来世代にまで負託されるのだろうかと。
昔と今とでは生産者を取り巻く環境は大きく変わりました。1970年に466万戸あった国内の米農家の数は、2020年には70万戸まで落ち込みました。50年間で8割以上減少したことになります。水稲の作付面積も1970年の約283万haから2020年の約146万haまで下がり、50年間で半減しました。高齢化や後継者不足によって農業従事者の減少傾向はより加速し、食料の輸入依存を高め、1970年に60%だった食料自給率は2020年に37%となりました。※
さらには、農業は『赤字が当たり前』という厳しい現実があります。国民の食卓を下支えすることにどれだけ強い使命感を持っても、赤字体質の農業経営は持続しません。
このように、従来の農業経営の手法は『食料自給率や食料安全保障などの社会課題を解決しながら、経済合理性が担保されるのか』という大きな矛盾と問題を抱えてきました。これを克服するには、これまでの農業経営の常識や慣習にしばられず、農業の構造そのものを変えていかなくてはなりません。そのためには農家がまず自分自身を変えなければなりません。
その変化の第一歩として、私たちは株式会社farmer emocoを設立し、直営の公式オンラインストアを開設しました。これまでどおり、米の生産を軸足にしながらも、旧来の制約にとらわれずに未来志向で農業の可能性を模索してまいります。
今後、この植えられてまもない若い苗『farmer emoco』がいつか立派な穂を実らせるまで、私たちは挑戦を続けてまいりますが、まずは、私たちの自慢の魚沼産コシヒカリを、消費者の皆さまにいちどお試しいただければと存じます。
※ 米農家戸数、水稲作付面積、食料自給率(カロリーベース)などの数値は農林水産省HPより引用
私たちが生産・販売しています

現在、farmer emocoは主に北魚沼・中魚沼地域で米の生産と販売に従事しています。私たちは未来につながる持続可能な農業と、国内外の市場ニーズに応える品質の高い農作物の生産を目指してまいります。

その一方で、物価高騰が続く今、私たちはより高い品質を目指すだけでなく、消費者のみなさまが納得できる価格水準を維持することも合わせて求められていると考えます。そのため、ただ生産するだけの米農家ではなく、販売までの全行程に責任を持ち、農業経営全体の合理化を間断なく継続していくことで、お買い求めやすい価格での提供にもこだわってまいります。

farmer emocoでは、オンラインストアの開発・運営、広告宣伝などを外部委託せずに自ら行い、また、それらの業務や商品資材、流通などに関わるコストについても管理を徹底し、無駄の削減と省力化につとめています。